レッドクリフ part 1
うふふのふ。
やはり、劇場で見るにはこれくらい単純痛快で良いでしょう。チェ・ゲバラの後に見たのでいっそうそう思った。
仙台から引っ越してきたので、オープン日からはかなり経ってる。
監督は、ジョン・ウー。『男たちの挽歌』シリーズでチョウ・ユンファとレスリー・チャンを見出した香港ノワールの巨匠。映画オタクでスクラップ映画を作るタランティーノや北野武が大ファンなはずです。もともと武の映画は『ソナチネ』とか暴力描写のエッジがきいていて、今の彼の作る物からは想像出来ないんですが。
話がそれたけど、農村描写が得意なくせに『HERO』がヒットして『LOVERS』を作ってしまったチャン・イーモウには、やはり負けていない。
もともとネタがすごすぎるので(男たちに愛読される『三国志』の最大の見せ場である『赤壁の戦い』を描くと言う、つまり日本でいうとちょっとスケールが縮まるが本能寺の変とか、信長秀吉家康時代みたいな中国四千年の歴史におけるもっとも華やかな部分なので)ジョン・ウー位じゃないと映画化出来無かったのでしょう。もう還暦とおに過ぎてる。
というわけで、いらないシーンは3分の1ぐらいありました。
制作費、視聴者への媚び、いろんなことで、トニー・レオンと嫁の長たらしい濡れ場やら中村獅童の出演やら、多分に余計な要素はありましたが、それでも時間を忘れて集中する面白さです。
演出は、ジョン・ウー御大には申し訳ないけど、彼自身の持ち味っていうのが既に時代遅れなので、自分でもよくわからなくて作ってる感じがあってたいしたことないんだけど、あれだけの中華圏のスターを率いると言うのは、人徳でしょうね。
個人的に、『ブエノス・アイレス』で大ブレイクし、その後暖かく見守っていると大物になってしまったチャン・チェンが孫権なのが不満。夫いわく『赤壁の戦い』の主役は魏蜀呉のうち呉なのだといわれても、やはり諸葛孔明のいるのちの蜀に心情が傾く。
キャストの有名どころはほとんど呉の登場人物。
少林サッカーの饅頭売り娘ヴィッキー・チャオが呉の姫役で出ていたけど(のちに劉備と結婚する)多分日本で言うと出演料Aハイパークラス(宮崎あおいが年食った感じ、ヴィジュアル的に菅野美穂に似てるけど、年かなあ)だよ。
今香港の最大のスターは、レスリー・チャンの自殺後、多分トニー・レオンなんだろう。
そんでもって赤壁の戦いを、ジョン・ウーが、周 瑜(トニー・レオンの役名。呉の将軍)を主人公に持ってきているので(そうせざるを得ないかも。)事実上トニー・レオンの映画なんだけど、いかんせん熟れ過ぎ。アクションのキレのなさが目立ちました。
年とったなあ・・・ってちょっと思いました。
それに比して、趙雲の鮮やかさ・・・。フー・ジュンという俳優、どっちかというとアクションからかけはなれたスタンリー・クワン監督の作品で有名らしいんだけど、スタンドインがよかったのかなあ・・・この、劉備の息子を守りぬく豪傑という役を、チャン・チェンにやって欲しかった・・・・ちょっと線が細いし、今はスターになり過ぎちゃったからなぁ・・・美味しいなあこの役。
あと、トニー・レオンが脇で金城武が主役という図は、おそらく香港映画史上考えられない下克上なのですけど、周 瑜を主役にするなら金城武を・・・トニー・レオンが諸葛孔明のほうが、イメージ的には、合ってました。でも、孔明ひとりを描くわけに行かないので、孔明を主役に、というのはやはり大作としては難しい。この戦いをきっかけに中国史に名を刻む蜀のスターたちも、やはり最初から大物でしめるのは、おかしい・・・やはりジョン・ウーは常識的なことをやったのかもしれません。
4月10日封切りの2作目は、数日前完成披露試写会がありましたね!
早く見たい。
それから何度も思ったけど、三国志の主役は男だ!
男勝りの女傑も、英雄を待ちわびる妻の描写も要らない、ただ戦のかけひきと男の生き様をフューチャーして欲しい!・・・もう出来上がってるけどね。だけどね。ほんと。。。
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